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都江堰|古代の水利施設と自然景観が調和�する世界遺産。夜のライトアップで川面が幻想的に輝く「ブルーラグーン(青い光の涙)」の幻想的な背景画像。

都江堰 完全ガイド
見どころ・歴史・観光情報

都江堰(トゥージァンイェン)は、紀元前256年に蜀郡太守・李冰(りひょう)とその息子によって建設された、世界最古かつ現在も機能する大規模水利施設です。2000年にユネスコ世界文化遺産に登録され、その独創的な設計思想と人と自然の調和を体現する姿から、「生きている水利博物館」と称賛されています。ダムを一切使わずに岷江の激流を制御し、成都平原を「天府之国(天の国の如き豊かな地)」に変えたこの偉大なプロジェクトは、単なる観光地ではなく、古代中国の科学的知恵の結晶そのものです。

1. 主な見どころ

🏞️ 治水事業の三大核心工程

李冰親子が編み出した三大工程は、現在もその姿を見学でき、その巧妙さに驚かされます。

  • 魚嘴(魚の口):岷江の水流を「外江」と「内江」に自動的に分流する、先端が魚の口のように分かれた堤防です。洪水時は6割の水を外江に流し、渇水時は6割の水を内江に導くという、驚くべき「自動分流」の機能を果たしています。

  • 飛沙堰(飛砂除けの堤):魚嘴から流れてきた内江の水に含まれる砂や石を、渦巻きの原理を利用して外江に排出する施設です。余分な水が溢れる「泄洪」の役割も担い、宝瓶口への流入量をコントロールする「自動調節器」として機能しています。

  • 宝瓶口(水瓶の口):玉塁山を切り開いて作られた、内江の水を成都平原へと送り込むための入り口です。この狭い水路が水流を制御し、平原へ流れ込む水量を安定させる「自動抑制」の役割を果たしています。

2. 歴史物語

📜 都江堰にまつわる歴史と知恵

•    李冰父子の偉業:李冰とその息子は、単なる強固な堤防を築くのではなく、水流の力を利用して制御する「自然に逆らわず、これを利用する」という画期的な治水哲学を実践しました。この思想が、2200年以上経た今も施設が機能し続ける根本的な理由です。
•    「深淘灘低作堰」の六文字訣:李冰が後世に遺した維持管理のための格言です。「川底は深く掘り、堤防は低く作れ」という意味で、毎年の浚渫(しゅんせつ)の深さを示す「臥鉄(がてつ)」が川底に埋められ、現代までこの教えが守られています。

3. 観光の前に便利な情報

住所:

通常の開園時間:

四川省成都市都江堰市公園路

3/2-11/30:8:00-18:00

12/1-3/1:8:00-17:30

休園日:

入場チケット:

園内移動:

なし(年中無休)

大人80元(時期により変動あり)。事前オンライン予約がおすすめです。

成都市中心部から路面電車(市域鉄路) で約1時間~1時間半。都江堰駅下車。

4.  観光マナーとご注意

•    歩きやすい服装で:園内は非常に広く、階段や坂道も多いため、歩きやすい靴は必須です。また、川辺は風が強い場合があるため、上着があると安心です。
•    見学ルートの提案:一般的なルートは、玉塁山公園から入り、山を登ってから三大工程を見下ろすコースです。その後、安瀾索橋(揺れる吊り橋) を渡り、対岸の三大工程を間近で見学します。
•    水量について:雨季(6月~8月)は水量が多く、治水施設の迫力を体感できます。渇水期は水が比較的穏やかで、施設の構造をはっきりと観察できます。

5.  パンダランドトリップのオリジナルツアーサービス

当社パンダランドトリップでは、複雑な治水の仕組みをわかりやすく解説し、都江堰の真の偉大さを実感していただくための独自サービスをご提供いたします。

■  専門ガイドによる工程解説:単なる景観の説明ではなく、三大工程が連動して機能する仕組みを、模型や図を使いながら、日本語でわかりやすく解説します。「なぜ2200年も壊れないのか」という疑問にお答えします。

■  効率的なルート設定:広大な園内を、お客様の体力と時間に合わせ、最も効率的に回れるルートをご提案します。玉塁山の絶景スポットもお見逃しなくご案内します。

■  青城山との組み合わせ提案:世界文化遺産・都江堰と、世界自然遺産・青城山を組み合わせた充実の日帰りプランをご提案します。道教の聖地と古代科学の奇跡を一度に体験できます。

■  日本語での安心サポート:路面電車の切符購入から園内の案内、休憩場所のご案内まで、すべて日本語でサポート。初めてのご旅行でもご安心ください。

複雑で偉大な都江堰の真価を理解するには、パンダランドトリップの日本語ガイド付きツアーが最適です。歴史と科学的背景に詳しいガイドが、古代の知恵に触れる感動の旅をご案内します。詳細については、お気軽にお問い合わせください。

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