ショーロンポー 完全ガイド
食べ方・歴史・おすすめ店舗情報
小籠包 (ショーロンポー)は、上海を代表する点心として世界中に知られる、中国料理の宝石です。その歴史は清代の上海南部・南翔鎮にまで遡り、100年以上の伝統を持つ上海のソウルフード。最大の特徴は、薄くしなやかな皮に包まれた一口サイズの包子の中に、驚くほど豊富なスープ（汁）が閉じ込められていること。職人が長年かけて磨き上げた繊細な成形技術と調理の妙が光る、見た目も味も楽 しめる点心の最高峰です。
1. 主な特徴と食べ方の物語
🥟 ショーロンポー、二つのこだわり
ショーロンポーには、主に二つの特徴的なスタイルがあります。
• 伝統の南翔ショーロンポー：
（日本語解説：皮が薄く、スープ豊富なオリジナルスタイル）
「南翔饅頭店」 を発祥とする、小籠包の原点。厳選した豚肉の皮からとったゼラチン豊富なスープを具とともに包み、蒸すことで中にジュレ状のスープを作り出します。皮の薄さ、スープの豊富さ、具の旨味のバランスが絶妙です。
• 革新のカニ風味ショーロンポー：
（日本語解説：上海蟹の風味が香る贅沢な逸品）
秋から冬にかけての上海の風物詩。旬の上海蟹（シャンハイガニ）の蟹味噌（カニミソ）と蟹肉を豚肉のあんに加えることで、濃厚で深みのある複雑な風味を生み出しています。一段と贅沢で格別な味わいです。
🥢 ショーロンポー、極上の食べ方ガイド
熱々のショーロンポーを美味しく、かつ上手に食べるための「儀式」をご紹介します。
1. すくい取る：専用のレンゲで、ショーロンポーをそっとすくい取ります。箸で無理に持つと皮が破れてせっかくのスープが失われるため、注意が必要です。
2. 一口でほおばる：レンゲにのせたショーロンポーに少しずつかじりつかず、できるだけ一口で口の中へ。皮の食感、あんの旨味、スープの爆発的な風味を同時に楽しむことができます。
2. 歴史
📜 ショーロンポーにまつわる歴史
• 南翔鎮から上海へ、そして世界へ：そのルーツは上海郊外の南翔鎮にあります。町の名物として親しまれていたショーロンポーは、上海が国際的な都市として発展するにつれて市内に進出。その絶品の味わいでたちまち上海を代表する点心となり、今では世界中にその名を知られるまでになりました。
• 「包む」技術の結晶：中にスープを閉じ込めるという独創的な製法は、中国点心の職人技の高さを物語っています。
3. 食べる前に便利な情報
代表的な店舗スタイル：
平均予算：
予約：
南翔饅頭店（豫園内の本店が特に有名）、鼎泰豐（台湾発、品質が安定）、佳家湯包（地元客に人気）
店舗により異なるが、1人前（8個前後）1,000円～3,000円程度が目安。
超人気店では行列ができることが多い。時間に余裕を持って訪れるか、ガイドツアーでの訪問がおすすめ。
4. 美味しく食べるためのアドバイス
• 熱いうちに：提供されたらすぐに食べるのが鉄則。冷めると皮が硬くなり、スープも固まり始めてしまいます。
• スープに注意：中身のスープは非常に高温です。いきなり口に入れると火傷をする危険があるので、まずは小さくかじってスープの温度を確認したり、少し冷ましてから食べましょう。
5. パンダランドトリップのオリジナルツアーサービス
当社では、言語の壁を越えて本場の上海ショーロンポーを深く楽しんでいただくため、以下のサービスをご提供します。
• 老舗・人気店の手配と優先案内：長蛇の列ができる名店でも、ガイドが効率的にご案内。お客様の好み（伝統派 vs. 革新派）に合わせた店舗選びもお手伝いします。
• 日本語美食ガイド同行：メニューの解説から、ショーロンポーの歴史、絶対に失敗しない正しい食べ方の実演まで、日本語で分かりやすくご案内。
• 点心作り体験の手配（オプション）：提携店によっては、職人から直接、ショーロンポーを包む体験ができるワークショップを手配可能です。
• 上海美食探検の組み合わせプラン：ショーロンポー体験の前後に、豫園の街歩きや、上海の他の名物グルメを巡るプランもご提案します。
行列や食べ方の不安を気にせず、上海が誇るショーロンポーの真髄を楽しむには、パンダランドトリップの日本語美食ガイド付きツアーが最適です。上海の食文化に精通したガイドが、一生の思い出に残る美食体験をご案内します。
